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よくあるご質問

普通に市販されている米粉とは違うのですか?

すでに市販されている米粉との違いは、高アミロース米100%であることと、くちどけの良さを目指して極めて細かく均一になる製粉方法を採用していることです。アミロースの濃度が高いことで、加水加熱後に冷やすとゼリーになるのです。当サイトの動画「高アミロース米粉のゲル化特性と嚥下食への利用」もご覧ください。

(作り方)魔法瓶のお湯でもできますか?

ゲル化剤を利用している米粉粥の素の市販品では、魔法瓶のお湯でもできるものがありますが、ゼリーノ米粉は、高アミロース米のアミロースの性質を利用しているので、沸騰を2分程度継続して十分にアミロースを膨潤させる必要があります。鍋、電子レンジ、スチームコンベクションオーブンでの加熱をお願いします。作り方については、当サイトからPDFでダウンロードできます。

(作り方)電子レンジで作る時の容器は何でも大丈夫ですか?

容量が水の量の5倍程度ある容器を選択し、蓋をしてください。レンジ用ラーメン調理容器などが適しています。余裕のある容器でないと、蓋が飛び、電子レンジの中に米粉ゼリーが飛び散る可能性があります。

(作り方)作り方にコツがありますか?

コツは主に2点で、1つは、加熱する前によくよく混ぜて、だまを作らないようにすること、それから十分時間(鍋の場合2分)加熱することです。加熱時間が短いと、冷やしてもゆるいままになります(もう一度加熱を追加してください)。鍋の場合は、火が強すぎると焦げることもありますので、ふつふつするギリギリの火力で、底からかき混ぜながら2分間加熱してください。当サイトの動画でも、コツをご説明しています。

冷やすとご飯らしくありません。また、冷やさないといけないのが面倒です

十分冷やして一旦ゼリー化させると、その後、電子レンジやコンベクションスチームオーブン、温冷配膳車などで喫食温度に温めても、アミロースが架橋したゼリー状のままです。が、加熱によってやや柔らかくなります。また、もし、冷やさずに、加熱後に自然に冷ましただけだと、食べごろ温度では、角のあるゼリーにはなりませんが、つるんとした、ペーストとプリンの間のようなものになります。この状態のものは、ミキサー粥のようにコード2として利用することが出来ます。

コード3との記載がありますが、コード3であれば粒のある粥が食べられるので、この米粉ゼリーの必要がないのではないでしょうか。

加熱後冷やした高アミロース米粉ゼリーは、物性を測定すると、消費者庁のえん下困難者用食品の許可基準Ⅱの物性基準に入るので、コード2相当になりますが、食べた感触は、高さ感がありますので、コード3相当と考えています。ですので、コード2から3の間として、移行期に利用することが出来ます。また、コード3程度のものを食べたい・食べられる状態の人に対し、主食とおかずを用意する際に、主食を、この米粉ゼリーで用意すれば、手軽ですし、かつ物性としてはやや容易なものになります。おかずの方を、物性としてやや難しいものにしても、混ぜたり交互嚥下を利用して食事として食べることが出来ます。そうすると、おかずの選択肢が増える利点があります。当サイトの試食動画もご覧ください。

栄養価は高いのですか? カロリーアップを図りたいです。

米粉20グラムを使用して米粉ゼリーを仕上げると、およそ70kcal程度です。
米粉を10倍に薄めて作っているので、必ずしもこの米粉ゼリーだけでは、カロリーは高くはありません。おかずと一緒に食べて下さい。あるいは、MCTオイルなどを混ぜて作っても、ゲル化は阻害されません。また、飲料パウダーやジャムなどを混ぜたり、甘いソースや蜜をかけたデザートは、単品の米粉ゼリーよりもカロリーが高くなります。

高アミロース米は、アミロペクチンが少ないので、おいしくないのでは?

ご飯のもちもち感はアミロペクチンと関係しますので、米飯として炊いた際には、抗アミロース米は、ぱさぱさ等の不評があります。しかし、米粉ゼリーとしては、一般のゼリーよりはやや「ういろう」に近い食感で、かつ、米の風味を感じますので、米飯のときの高アミロース米とはかなり印象が違います。試食を繰り返して、ゼリーにした際の味の良い、高アミロース米を選択・ブレンドしています。また、製粉が細かいので、くちどけ感があります。是非お試しください。

ほかの会社の米粉粥用製品との違いはどんなところですか?

他社の米粉粥用製品は、米粉と、ゲル化剤が混合されています。ですから、魔法瓶のお湯などで短時間で仕上げられる利点があります。当コンソーシアムで社会実装した(市販化した)のは、「ゼリーを作りやすい米粉」です。作るのに2分程度加熱する手間がかかるデメリットがありますが、国産米粉100%、ノングルテンであり、価格も米粉だけですのでコストパフォーマンスに優れます。両者の特徴を理解して使い分けて下さい。
また、米粉単体ですので、他の料理に米粉として使用することが出来ます。天ぷら、唐揚げの衣、お好み焼きやパンケーキに混ぜる、クッキーやケーキなど、米粉を使える料理には使えます。また、粥をたく際にこの米粉を少し混ぜると、離水しない軟飯上の者が出来上がります。

食事の途中で、唾液で溶けていくのではないかと心配です。

高アミロース米粉ですので、口に入れた際、唾液のアミラーゼにより、くちどけは良好です。いっぽう、食器に入った米粉ゼリーに、唾液のついたスプーンなどが何度も入ると、スプーンが当たった表面は、やや溶けたように滑らかになります。しかし、そこからどんどん、アイスクリームのように溶けていく、ということはありません。唾液のたくさんついたスプーンでゼリーをかき混ぜるようなことはしないでください。

冷凍保存できますか?

米粉ゼリーを冷凍すると、スカスカになってしまいますので、冷凍はお勧めしていません。